美味しいほっぺにくちづけて。
おばあちゃんの病気が発覚してからとゆうもの、不意にいつも、おばあちゃんの事を考えていた。


仕事をしているときでも、どんなときでも。




『おばあちゃん、あぶないかもしれないから、うみちゃんも顔を見に来た方がいいよ』




おばあちゃんの入院している病気で、薬の管理として事務員をして働いている、従姉妹のほのちゃんに、そう言われ、お母さんにも、近々、帰って来た方がいいかも、と言われていた私。



ほのちゃんも、地元の近くに住んでいるし、ましてや、おばあちゃんの入院している場所に、すぐ会える場所にいて、すぐ顔を見れる。



私も、すぐ飛んで行きたいけど、私は、私でこの場所で、しっかり役目があるから・・・



明日は、七星祭りだし、せっせとやらなくっちゃ・・・




私は、今、出来る仕事をやりこなすのみなんだ。






その夜になり、美玲と和樹、私で七星祭りで出す、おまんじゅうの仕込みに夢中で取り組んでいた。



誰も、しゃべりゃしないで、手を動かす。



「小海、おまえ、早く支度しろ。」



私は、咲良さんのその言葉にビクンとして、瞬きも忘れ、聞き直すと、おばあちゃんがあぶないと告られた。

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