美味しいほっぺにくちづけて。
『・・・・小海ってさ、本当にピュアだよ。そんな言葉、中々言えないぜ?』




「そうですか?」



海を見ながら、深呼吸をした。
空さんは、私のセリフを聞いて、また微かに笑っている気がする。




『そうゆう小海、俺は好きだな。』




「・・・・・え?」



さらりと、空さんはこんなことを言った。聞き間違いかなと思ったけど、確かに聞いた。

あ、そうか「人間的」に好きだとゆうことだよね、きっと。


それだったら、私だって、空さんは素敵な人だと思うし、
人間的に好きだ。




『小海、しっかり最後のお別れして来いよ。こっちで待ってるから』




「はい・・・」




空さんは、こっちのことは任せろと電話を切った。切った電話で耳がちょっとジンジンしたけど、なんだか温かい気持ちにしだいになっていく。



空さんのパワーって凄いな。



空さんって、いいなぁ。



私は、もう一度は、ゆっくりと深呼吸をして、家に戻った。

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