美味しいほっぺにくちづけて。
そして、翌日。



朝八時、美玲のお家に向かった。


いろは堂の近所にあるそこは、可愛らしいお家。何度か、前を通ったことがあって、いつも可愛いなぁと思って見ていた。



インターホンを鳴らすと、美玲のお母さんが出てきてくれて、私は「おじゃまします」と挨拶をする。




「いらっしゃい!美玲がいつもお世話になってぇ!」



「いいえ、私のほうこそいつも美玲にはお世話になってます!」



「あらまぁ〜!」



私は、お母さんにペコッとお辞儀をすると、奥から、美玲がやって来たようだ。




「いらっしゃい、うみ。上がって上がって!お母さん、浴衣着つけたらちょっと見てくれる?」


「うん、いいわよ!それにしても礼儀正しくて可愛らしいお嬢さんだこと。私もうみちゃんって呼んじゃおう!」



美玲のお母さんは、ニコッと笑顔を向けてくれた。


元気なお母さんだ。



なんとゆうか、パワフルさ百パーセントだ。




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