一つだけ願いが叶うなら
この人達から逃げることもできなくて、でも恨むこともできなかった。

そんなとき、零央との政略結婚の話がきた。


嬉しかった。一目惚れした相手と結婚できるなんて。

この両親から解放されることも嬉しかった。


もう我慢しなくていいんだって思ったらすごく安心した。


零央なら信じられると思った。


結婚したとき、この話をしようとも思ったけど、嫌われるのが怖くてできなかった。

ずっと利益のためだと思っていたから・・・。


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