一つだけ願いが叶うなら
愛『零央、おかえりなさい。』


零『まだ、起きてたんだ。寝ててよかったのに。』


零央は私に気遣って言ってくれたのかもしれないけど、私にとっては起きてられることが迷惑だとも聞こえた。

(もう、お前は必要ない)

そう、誰かがつぶやいた気がした。


零『ご飯いらない。風呂入る。』


愛『あ、うん、分かった。』


彼が私のご飯を食べないのなんていつものこと…。

いつものことなのに…やっぱり慣れなくて悲しくなる。
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