一つだけ願いが叶うなら
ある日の仕事中、愛叶さんから社長を奪う計画を考えていた時、私に転機が訪れた。


いつものように社長室に書類を持っていき、社長室から出た瞬間、今日は社長の奥さん、愛叶さんの誕生日だという会話を社長と萩原空は話していた。

でも今日は仕事の量が多い。

帰りは遅くなってしまうだろう。


奪うなら今日だと思った。

自分の誕生日に旦那を失うなんて可哀想な人。


私はニヤつきながら自分の手元にある社長の個人情報が書いてある紙をみて、ある場所に電話をかけた。

私からの電話にどんな反応をするのかしらね。

社長の奥さん…愛叶さんは。
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