恋を忘れた女の子



「ん?どうしたー」




まぁ...これもいつものことなんだよな。




恭哉が教室からいなくなったら大体の女子が俺に話しかけてくる。





.....恭哉のことを聞くために。






俺としては自分で聞いてほしいとこなんだが...本人を前にすると聞けない?らしい。どういうことか俺にはさっぱりだがなw






「恭哉君って彼女本当にいないの!?」
「好きな子いるの!?」
「手作りって好きかな...?」
「なんで彼女作らないの!?」





そんないっぺんに聞かれても...俺も困るわ




「恭哉に彼女は本当にいねぇよ。それから...お、恭哉」





ナイスタイミング恭哉!!





「んーただいまっ」





ニカッと笑う爽やかボーイの微笑に女子たちは満足したようで、それ以上は答えなくてもよくなった。

助かったわ...。





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