大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「フフッ…私も少し前に引っ越してきたの。
同じだから緊張しなくても大丈夫よ?」
「そうやで。この梨花なんて
ママ友のボスに喧嘩売ったんやさかい」
すみれは、さらりとバラしてしまう。
「えっ!?
ママ友のボスですか…」
「ちょっとすみれ。変な事を言わないで
それに喧嘩を売ったのではなくて売られたのよ!」
「どっちも同じやん」
「違うわよ!
もう…変な誤解されちゃうじゃない」
私まで顔が真っ赤になっているように感じた。
「フフッ…あ、すみません。
あの私…この性格の上に子育ても初めてで
失敗ばかりで誰に声をかけたらいいか分からなくて」
「そうしたら。
その…楽しそうに話してる2人が
見えて……だからすみません」
ペコペコと頭を下げてきた。
そうだったの。
そんなに謝らなくても大丈夫なのに。
「謝らなくてもいいわよ。
子育てで失敗するのは、誰だってあるわ。
一緒に頑張りましょう」
そう言いニコッと微笑んだ。
「そうやで。
私達が協力したるさかい。
そうや。あんたの事…彩美と呼ぶから
あんたも名前とタメ口でえぇから」