大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「そうよ…だから今日は、大人しく
向こうで遊んで来て」
さすがに美桜に風邪を移す訳にはいかない。
「嫌っ美桜…ママと遊ぶ」
ムギッと乗ったまま離れない。
どうして小さい子ってこういう時に限って
甘えてくるのだろうか?
普段は、さっさと遊びに向かうのに
「ママ…風邪をひいて動けないの。
お願いだから…言う事を聞いて」
「嫌っ!!いっちょに居るのよ」
ますます離れない美桜。
弱ったわ。
一緒に居てあげたいのは、
やまやまなのだが…そうもいかない。
小さい子は、抵抗力が無いから
少しの風邪でも一大事になりかねない。
「…美桜…」
そうしたらアイツが、ひょいと美桜を抱き上げた。
「お前は、今日だけ俺と向こうにいろ」
あっ!!
だが美桜は、ぐずりだした。
「やぁっ…ママといっちょ…ふぇぇ~ん」
ジタバタと抵抗して泣き出した。
「ったく…」
泣き出す美桜を抱き上げたまま
部屋から出て行ってしまった。