大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
ドア越しから
まだ、美桜の泣き声が聞こえてきた。
大丈夫かしら?
ますます不安になってきてしまう。
風邪が何なのかよく分かってないだろうし
ちょっと覗きに行こう
そう思い起き上がるのだがクラッて
めまいがした。
「うぅ…」
頭がクラクラするし…痛い。
だ、だけどいくら仲が良くても
アイツは、よく分からない奴。
美桜が心配でならないわ
ズルズルと重い足取りを引きずりながら
リビングの方に向かった。
(あぁ、まだ泣いているわ)
チラッとリビングのドアを開けると
アイツが美桜を抱き上げあやしていた。
「いい加減に泣き止めよ。
お前のママは、熱があって大変なんだぞ?
お前だって風邪が移ったら嫌だろ?」
「ひっく…ママといちょがいい
お風邪しゃん…うちゅる…」
半べそになりながら
そんな事を言い出していた。
いやいや
それは、ダメよ…美桜!?
グイッとドアを押したら
そのまま倒れ込んでしまった。