大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「トイレまで着いて来るなよ。
俺は、何処にも行かないから」
「美桜もいっちょ…」
なかなか離れたがらない。
「そんなに…不安か?」
アイツが見るとしゅんと落ち込む美桜。
「美桜も…いっちょよ…」
「分かったから。そんな顔するな…ったく
そういう所は母親似だな」
そう言い抱き上げると
美桜は、ムギュッとしがみついた。
そうしたらチャイムが鳴り出した。
「あ、笹野かも知れないな」
「お客ちゃま…?」
玄関のドアを開けると言った通り笹野だった。
「書類とスケジュールの確認が
必要だったためお持ちしました」
「あぁ、悪いな。中に入れ」
美桜を抱いた状態で中を通すアイツ。
「はい。失礼致します。
驚きましたよ…話を聞いた時は」
「まったく、迷惑な話だ」
ハァッ…とため息を吐いていた。