大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
あの男は、食べ終わるとさっさと背広を着て
「じゃあ帰りは、7時頃になるから
きちんとやっておけよ」
それだけ言うと行ってしまった。
「はいはい。まったく
普通に行ってきますぐらい言いなさいよ!」
そう言う私もお帰りとか言ってないけど
朝食を食べ終わると食器を洗い
掃除と洗濯する。
アイツの物も洗濯するのか
見ると洗濯物が山のようになっていた。
よくこれだけ溜め込んだものだわ!?
家政婦を雇うぐらいだから
仕方がないか。
うん?見ると張り紙が貼ってあった。
『自分のは、クリーニングに出すから洗うな』
はぁっ!?
何よこれ……私に洗うなと?
確かにあの男の物を洗わなくて済むのなら助かる。
助かるけど…。
そう書かれてあると無視したくなってしまう。
「大体……クリーニングって何でも
出すのってどうよ?
これなんて洗濯機で十分だわ」
ブツブツと言いながら洗濯機に放り込んで行く。
あ、下着もある。
「嫌っ~!!」
ポイッと捨てるように入れると
洗剤を入れスイッチを押した。
「よし。後は、片付けて午後からでも
デパートに行って椅子を買わなくちゃあ」
そう思っていたのに……。