大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
リビングの方に入ってきた。
私もお礼を言わないと
いけないのだけど言いにくい。
お礼を言うこと自体がムカつくし
そうしたら買って貰ったおもちゃで
遊んでいた美桜があの男に気づき寄って行く。
「おじちゃん。おか~しゃい
おもちゃ、あぁがとう」
美桜は、きちんとお礼を言っていた。
「あぁ…」
そっけなく返事をするとアイツは、
背広をソファーに脱ぎ捨て
テーブルの方の椅子に座ってきた。
ど、どうしよう。
「…えっと…お帰りなさい。
おもちゃや椅子とか…ありがとう」
何とかお礼を伝えた。
「ふ~ん。お前…お礼とか言えるんだな?
ってきり言えないもんだと思っていたが」
ニヤリと不敵に笑ってきた。
ムカッ……。
さっきのはなし。
やっぱりコイツ……ムカつくわ!!
お礼を言って損をしたわ。
もうお礼なんて言ってやらないんだから
腹が立ちながら足元に来ていた美桜を
幼児用の椅子に座らせた。