大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「……。」
私は、どう反応したらいいか分からず
戸惑ってしまった。
そうするとクラスメートの女性達は、
ざわついた。
「誰あの人?一条院さんの知り合い?」
「嘘…凄いカッコイイのだけど…」
さっきの嫌な雰囲気と違い
羨ましがられる声だった。
まるで、あのパーティーの時と同じ
状況になった。
アイツは、それを気にする事なく
美桜を抱き上げた。
「…美桜…」
「ママ。終わったの?
いっちょに帰りゅのよ」
手をブンブンと振りながら
こちらに伸ばしてきた。
そうしたらアイツも
「ほら、どうした?
帰るぞ。荷物は、あれだけだな?」
ひょいと美桜を私に預けると座っていた
席に向かった。
カバンを取ると背広のポケットから
財布を取り出しお金をテーブルに置いた。
「お先に失礼するよ」
そう笑みをこぼすと私の腰に手を回し
連れ去られてしまった。
その時の清水君と松江愛子のボー然とした
表情は凄かった。
私も驚きを隠せなかった。
まさか、アイツが迎えに来てくれるなんて
夢にも思わなかったから