大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。

私は、驚きとショックで頭が真っ白になっていた。

「ねぇ…あなた。
大澤隆史って知ってる?」

大澤は、隆史の旧姓だ。
結婚の時に〝一条院〟に婿養子に
入ってもらった。

「大澤?あぁ大澤って…知っているも
何もクラスの有名人だったぜ。
それなりに金持ちだからって
それを鼻にかけている嫌な奴でさ~」

「特に山城との仲が最悪だったんだよな。
ほら、山城ってあの通りイケメンだし
優等生だったからクラスや学校中の女子達に
モテてさ~それが気に入らないみたいで
よく貧乏人とか見下して
馬鹿にされてたんだよな」

懐かしそうに話してくれたが
私は、それを聞いてさらに動揺した。

何よ…それ!?

私そんなこと一度も聞いてないわよ?
いや。そんな事は、どうでもいい。

だとしたらアイツは、どういう気持ちで
会社を買収したのよ?

昔に馬鹿にされた復讐のつもり?

アイツは、私達を
どんな目で見ていたと言うのよ?

そうしたら
宮部って人は、私の顔を見て思い出したように

「あ、何処かで見た事があると思ったら
あんた一条院グループの令嬢だろ!?
で、大澤の奥さん」

驚きながら叫んだ。

「……えぇ、そうよ。
私は、元・一条院グループの令嬢で
隆史の妻よ!
夫は、山城直輝に会社を乗っ取られた上に
事故で死んだけど…」

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