大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
ギロッと宮部って人を睨みつける。
そう…私は、あんた達が
最悪と言った大澤隆史の妻なのだ。
つまり私は、
アイツの憎い敵しか無いのだと理解した。
もしかしたら
私を家政婦として雇ったのは、このため?
復讐したい男の妻だから
手元に置いて見下して笑い者にしていたの?
〝馬鹿な女〟だって…。
「マジかよ!?何で…アイツ。
大澤の妻と一緒に住んでいるんだよ!?
再婚したのか?」
「違うわ。家政婦として住み込みで
働いているだけ…アイツの下っ端よ!」
自分で口を出した時
悔しいと思った。
少しでもアイツの事を見直した自分が
馬鹿だと思えてきた。
何が…それ以上の関係よ!?
私をただこれでもかってぐらいに
見下したいだけじゃない。
人の事を馬鹿にして…許せない。
ギリッと歯を食いしばった。
「お前は…」
驚きを隠せない宮部って人。
そうしたら
「ふええ~ん!!」
突然、美桜が大声を出して
泣き出してしまった。
「…美桜…?」