大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
美桜の泣き声に驚かされる。
「美桜…どうして泣いているの?」
「ふぇぇっ…ママ…怖い。怖いのよ…」
美桜は、泣きながらそう訴えてきた。
私が…怖い?
自分の顔を触った。
そして、ハッとさせられる。
私…何、自分1人で
勘違いをしていたのだろうか?
アイツも私も同じではないか。
復讐を目的に近づいたのはお互い様。
アイツを責める権利が私にあるのだろうか?
いや、ある訳がない。
元々…アイツを勝手に責めて恨み。
復讐を誓った時から…私も同じ。
「……っ!!」
顔を手で隠して泣き出した。
馬鹿みたい…1人で復讐に燃えて
少しでも優しくされたからって
勝手に盛り上がって
本当に馬鹿みたい。
「あのさ…」
「…帰って」
「…えっ?」