大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
後戻りなんて出来ない。
そう思ったら涙が溢れて仕方が無かった。
どれぐらい泣いたのだろうか?
ボーとしながら時計を見ると
時刻は、18時になっていた。
「…もうそんな時間なのね」
胸元を見ると美桜が
半べそになりながら眠っていた。
泣き疲れて眠ってしまったのだろう。
私も疲れた…。
頭の中は、相変わらず真っ白のままだ。
ボーとしていたが辺りを見ながら呟いた。
「この部屋から出て行かなくちゃあ…」
アイツの本心を知った以上
もう一緒に住めない。
一緒に居たら
お互いが憎しみ合い不幸になるだけ
美桜を抱き直し自分の部屋のベッドに
寝かせると
私は、大きなカバンに服などを詰めた。
二度目の家出。
いや、二度と戻る気もないから
家出ではないか。
ただの契約解消よね。
その時。
バタンッと凄い勢いで
ドアを閉める音が聞こえた。
まさか…!?