大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。

「な、何か言い返しなさいよ!?
黙っているって事は、認めるって事なの?」

必死に怒鳴りつける私だった。

身体がガタガタと自分でも
震えているのが分かった。
興奮状態になっている。

「…確かにアイツ。大澤とは、同級生で
散々馬鹿にされて仲が最悪だったのは事実だ。
コイツの会社が潰れればいいとさえ
思ったほどに」

やっぱり…。

「だが、会社を乗っ取ったのは、
事実だがすでに傾いていた。
俺が手を出さなくてもいずれ倒産するのは、
目に見えて分かっていた事だ。
アイツが不正に会社の金を使い込んだせいでな」

なっ!?

「それにアイツが死んだのは、
ただの運転事故だ。
アイツが酒に溺れ若い派手な女と
ホテルに行った帰りのな」

違う。

違う…隆史は、そんな人ではない。

「そんな下手な嘘を言わないでよ!?
隆史が、そんな事する訳ないじゃない」

絶対に信じない。

隆史が…あんな事をするなんて

そうすると腕を組んでいた
アイツが、クスッと笑った。

< 265 / 281 >

この作品をシェア

pagetop