大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「な、何か言い返しなさいよ!?
黙っているって事は、認めるって事なの?」
必死に怒鳴りつける私だった。
身体がガタガタと自分でも
震えているのが分かった。
興奮状態になっている。
「…確かにアイツ。大澤とは、同級生で
散々馬鹿にされて仲が最悪だったのは事実だ。
コイツの会社が潰れればいいとさえ
思ったほどに」
やっぱり…。
「だが、会社を乗っ取ったのは、
事実だがすでに傾いていた。
俺が手を出さなくてもいずれ倒産するのは、
目に見えて分かっていた事だ。
アイツが不正に会社の金を使い込んだせいでな」
なっ!?
「それにアイツが死んだのは、
ただの運転事故だ。
アイツが酒に溺れ若い派手な女と
ホテルに行った帰りのな」
違う。
違う…隆史は、そんな人ではない。
「そんな下手な嘘を言わないでよ!?
隆史が、そんな事する訳ないじゃない」
絶対に信じない。
隆史が…あんな事をするなんて
そうすると腕を組んでいた
アイツが、クスッと笑った。