大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
美桜を見ると意味が分からないようだが
ニコニコと笑顔を見せながら
私にしがみついた。
「……。」
私は、言葉に詰まる。
どう反応したらいいか分からず
そうすると続けてアイツが
「お前の復讐は、コイツが必ず叶えてくれる。
今は、無理でも…大きくなれば
俺を脅かす存在にな」
「だから、憎み続けてもいいから
俺と一緒に…コイツらを育てて行こう」
ギュッと私の手を握り締めながら伝えてきた。
その手は、今までよりも温かく優しかった。
「……っ!!」
涙が次から次へと溢れ出しこぼれ落ちた。
嬉しかった…。
アイツの言葉が
私の気持ちを尊重してくれる事が
言葉が溢れてくる。
もう溢れ出して止まらない。
「…私は、あなたが…嫌いだった。
いつも意地悪で…俺様な態度で…でも
子供が嫌いと言っておきながら
美桜の面倒をみてくれて…」
「その上に…たまに
ドキドキさせるようなことを
言ってきて…大嫌いなはずなのに
頭から離れなくて…どうしてくれるのよ!?」
泣きながら必死に訴えた。