大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
水原さ…ではなかったすみれは、
1年前に大阪からこちらに引っ越してきたらしい。
なるほど
道理で他の人と違った訳ね!
「えっ!?
あんたシングルマザーやったん?」
ベンチで座りながら話しをした。
「うん。少し前に事故で主人を亡くして
今は、家政婦として住み込みで
働いているのだけど」
そう言いながら事情を全て話した。
不思議……。
すみれには、自分の気持ちが素直に言えた。
不思議な人だわ。
そうしたら
「なんちゅ~可哀相に。
そんな男の元で働くなんて可哀相過ぎるで」
涙を流しながら同情された。
かなり涙もろい人らしい。
だけど、いい人だと見て分かる。
「ありがとう…でも、大丈夫。
美桜…娘と生きて行くためだもの。
それに…」
復讐だって諦めた訳ではない。
すぐには、出来ないけど
様子を伺ってチャンスを狙うわ!
「えぇ話や。困った事があったら
何でもいいから私に言い?
協力するさかい」
手をギュッと握られる。
「ありがとう…すみれ。
助かるわ」
私は、ニコッと微笑んだ。