大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。

そうしたら
デスクをドンッと叩きつけ

「貴様…ふざけているのか!?
仕事を甘く見るんじゃねぇ」

そう言って怒鳴ってきた。

ビクッ!!

思わず身体が震え上がった。

「な、何よ!?
怒る事ないじゃない。
別に甘く見てなんか…」

「それが、甘く見ていると言うんだ!?
すぐに追いつく…一度も会社で
働いた事も無い奴が何を根拠に言ってんだ?」

「仕事が、どれだけ重労働で
社員らが苦労してるのか貴様は、ちゃんと
見た事があるのか!?」

その言葉に言い返せなかった。

確かに。まともに社員の働き方を見た事がない。
当たり前のように会社に来ても
通り過ぎていただけだわ。

「……。」

そう思うと何だかズキッと胸が痛んだ。

「お前が働きたいと思うのなら
それなりの態度をするのが礼儀だろ。
そもそも。もう…お前の会社ではない。
俺の会社だ!」

「なっ!?それはないわよ!
勝手に奪っておいて…」

「もし、本気で働きたかったら
きちんとお願いしますと土下座しろ。
そうしたら考えてやらん事もない」

アイツがそう言ってきた。

「社長!?いいのですか?
この女…元・社長夫人ですよ?
何を企んでるか分からないのに…」

秘書の笹野が猛反対する。

< 5 / 281 >

この作品をシェア

pagetop