大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
人をあごで使わないでよ!
そう思ったのだが私は、あくまでも家政婦だ。
「くっ…」
悔しいけど、雇われている以上
従わないといけない。
ムスッとしながらコーヒーを淹れて持って行くと
ピーとオーブンの音が聞こえてくる。
「ママ~クッキーしゃん焼けたのよ!」
美桜が叫ぶ。
「あ、はーい。
美桜。すぐに行くから触ったらダメよ?」
私は、慌ててコーヒーを置くとキッチンに急いだ。
ガチャッとオーブンの中から
クッキーを取り出した。
こんがりと美味しそうに焼けたクッキー。
上手に焼けて満足する。
「ほら、美味しそうに焼けたわよ~」
しゃがみと美桜に見せた。
「わぁっ…おいちちょう。
これ、美桜がてちゅだったのよ」
目をキラキラさせながらアピールする。
「フフッ…そうね。
美桜のお陰で上手く出来たわ。
お皿に乗せたら次も焼きましょうね」
そう言いテーブルの方に持って行く。
「あーい。あ、美桜がやる。
美桜にやらちぇて」
ぴょんぴょんと飛び跳ねながら言う。