大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「あ、はいはい。」
仕方がない。
まずご飯を食べさせなくては……。
腹が立って仕方がないが
美桜を何か食べさせるために料理が
たくさん置いてある場所に移動した。
「美桜ねぇ~アレとこれ食べたい」
「はいはい。
えっと…これと…」
お皿を取るといくつか美桜のために
皿に乗せた。
そうしたらコソコソ話声が聞こえてきた。
「ねぇ、あそこに居る女性。
一条院カンパニーの令嬢ではなくて?」
「あぁ今は、買収されて落ちぶれた。
でも、何でこんなパーティーに居るのかしら」
「さぁ?潜り込んだのではない。
料理欲しさにとか…みっともないわよね」
聞こえてくるのは、私への悪口だった。
落ちぶれたのは本当だ。
そこは、否定が出来ない事実。
だが、そこまで言うとか失礼ではないの?
確かに…今は、相応しくないかもしれないけど
悔しさと情けなさで
ココから逃げ出したくなる気持ちだった。
「…ママ?」
きょとんと私を見上げる美桜。