大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。
「……美桜。帰ろうか?」
そう言った矢先
「おい。そこに居ろと言ったはずだろ?」
スッとあの男が私のもとに来た。
えっ?
彼を見るとスッと
私の腰に手を回してきた。
急に腰に手を回されるので
驚いて動揺してしまう。
ちょっと!?
そうしたら、さっきまで悪口を言っていた
女性達が騒ぎ出した。
「えっ?誰よ…あの凄いイケメンは」
「あの人って…確か一条院を買収した
社長じゃない?
何故、一緒に居るのよ?」
「えぇ、羨ましい~」
さっきまでの悪口と違い羨ましがられていた。
えっ?
彼を見るとボソッと
「行くぞ。噂に惑わされるな。
馬鹿馬鹿しい」
そう言うと私をそのまま外に移動させられる。
美桜も後ろからよちよちと着いてきていた。
もしかして、私を庇うためにワザと?
まさかね…。
この男に限って……そんな優しさなんて
ある訳がない。
私は、渋々外に出ると
隅のソファーがある場所に座った。
美桜は、座りながら持ってきた料理を
食べていた。