大嫌いな社長に復讐を~子持ち家政婦の恋の行方は!?~修正済み。

服と下着をタンスから取り出すと
私は、シャワーを浴びに行った。

胸元には、アイツが付けてきた痕が
あちらこちらに付いていた。

夢ではないと突きつけられた気分だ。
自分でもどうしていいか分からなかった。

こんなこと……あってはならないのに。

動揺しながらもシャワーを浴びて着替えると
髪を乾かしてからリビングに向かった。

しかし中に入ると
すでにアイツは、起きていた。

勝手にコーヒーを淹れて飲んでいるし

「…飯は、まだか?」

新聞を読みながらそんな事を言ってきた。

まるで何も無かったかのように…。

「…すぐに作るわよ」

プイッとそっぽを向いてキッチンに向かった。

何よ…何も無かったみたいに。
いや、反応あっても困るけどさ
だけど少しぐらい反応があっても

何だか胸がモヤモヤするし
イライラもする。変な気分だ。

包丁で野菜を切っていると
美桜の泣き声が聞こえてきた。

あ、いけないわ。
急いでてドアを開けるのを忘れていた!!

私は、切るのを止めて慌てて部屋に行く。
中に入るとドアのそばで
半べそをかいている美桜が見えた。

「美桜。おはよう
ドア開けてなくてごめんねぇ~」

そう言い抱き上げた。

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