もういいんだよ…。
❁一章
❁梨杏side


「り、陸玖…こ、これ取れない…」


私はキッチンの鍋を取ろうとジャンプしたり背伸びしたりした。


「はいはい。」


と、私に微笑んで鍋を取ってくれるのは幼馴染みの坂井陸玖。


陸玖は小さい頃の“責任”というものを取ってくれているみたい。


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