もういいんだよ…。


陸玖、モテるし…。


彼女だっているよね…。


私と陸玖の繋がりはあくまでも“責任”から来るもの。


「ねぇ。陸玖。」


「ん?」


あともう少しで陸玖を解放するから、まだ私の隣にいて下さい。


「ううん。何でもない。」


私が笑うと、


「わー梨杏。俺に秘密作るんだー?」


と、陸玖の左手で髪の毛をぐちゃぐちゃにされた。


もう少し、陸玖の隣で幸せでいさせて下さい。



< 9 / 35 >

この作品をシェア

pagetop