死神の唄〜for you〜
すると三日月に照らされた髪の長い女の子がいた。


私と同じ歳くらいだろうか…


入院患者だろうか……


女の子はこちらに気付くことなく唄い続けていた。


私と女の子の距離はさっきと比べると凄く近いのに歌詞が聞き取れなかった。



「つゆり…ね?」


女の子は外見に似合わない凛とした声で私の名前を呼んだ。


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