死神の唄〜for you〜
まだ4月のため風が冷たい。


海水も冷たいんだろうな〜


…触ってみよう。


私は海水が触れるところまで足を進める。



「濡れるからあんまり近付いたら駄目よ。」


「分かってるっ」


そこまで馬鹿じゃないもん。


浜辺に残っている波で作られた境界線で足を止め,しゃがみ込んだ。


波が来るのを待っているんだけど…


どうやら波は気まぐれで距離を変えるみたいだ。


中々来なくて暇になった私は砂の上に絵を描きはじめた。


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