死神の唄〜for you〜
「つゆり…?」


「あっ起こしちゃった?」


「ううん…
 それより身体は?」


心配性なつぼみは発作の後,いつも熱と脈拍を確認する。


そんなつぼみにもまだ私の願いは言ってない。



「つぼみ…」


「ん?」


「私ね…
 いつも月に願っていたことがあるの。」


綺麗な月の夜は暑くても寒くても窓を開けて願い事をしていた。


何故か流れ星ではなく月に…



「誕生日まで生きられますように。」


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