死神の唄〜for you〜
「つぼみ笑って?
 最後が悲しい顔なんて嫌だよ…」


やっぱり最後は笑顔がいい。


パチンッ


へっ!?


病室に響いた乾いた音。


何事かと思ったら…



「ちょっ…つぼみっ!?」


つぼみが両手で自分の頬を叩いていた。



「そうだね。
 私もつゆりが笑顔じゃなかったら笑顔が見たいって言ってたと思う。」


『つゆりは強い。』


そう呟いたのを私は聞き逃さなかった。



「私が強い…?」


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