不良GIRL と マジメBOY



キーンコーンカーンコーンー・・・・


チャイムが鳴ると同時に眠りから目覚めるあたし。

「はい、じゃぁ今日はここまでー。」


授業の終わりを告げた
数学担当の教師は分厚い教材を片手に教室を出た。


あぁ、ダルい。

もっと遅れて来ればよかったかも。

でもなるべく家にいたくない。
街をフラフラしてたって余計につまらないし、

だったら学校にしか行く場所がないんだ。


それに親友のミサがいるおかげで
現にこうしてあたしが学校に通うことができる。


けど、それにしてもあたしは勉強が大嫌い。

中学なんてよく卒業できたなと自分でも思うぐらいだ。

受験なんてあんなの受けたというのだろか。

名前を書いて、ただの勘で当たった記号問題。
自分で考えた答えはない。


それでも5教科で90点取れたあたしは天才じゃないか。

と、自己満足していた。


「ねぇ、ひかる。」


「んぅ?」


いきなりミサに問いかけられたものだから、
あたしはついつい間抜けた声を出してしまった。



ミサはそんなあたしを見てブハッと吹き出した。

「ミサひど」

「だって・・・・ひかるマジでウケる!!」


あたしなんかお構いなしにゲラゲラと笑い転げるミサ。

やっと笑いが治まったのかミサは深呼吸をして
先程の質問内容に触れた。



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