今、わたしに会いに行く。


ウェディングドレスが置いてある部屋にはすぐについた。



「こちらでございます。お手伝いは必要ですか?」




「、、、」




「羽多野様??」



「あの、ごめんなさい。
少しだけ、ひとりに、してもらえませんか」



そう言うとプランナーさんは少しだけ驚いた表情になったが、
大方私がじっくり見たいのかもしれないと、検討をつけたのだろう。
すぐににっこりと笑うと、



「かしこまりました。お外でお待ちしておりますので、着替え終わられましたらお声かけ下さいね」



そう告げてすぐに部屋から出ていった。




一人になった私は今すぐにでも自分をひっぱたきたくなった。




「なにが、、、」



目の前にあるウェディングドレスには、



「覚悟よ、、、っ」



怜さんの想いが詰まっていた。




< 7 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop