今、わたしに会いに行く。



「、、、え??」



私以外いるはずのない部屋に人がいる。
当然驚いた私はあわてて振り返った。


すると、そこには、

夢で見た男の子の面影がある、、、




「伊吹、、、くん?」




伊吹春斗、そっくりの男の人がいた。

体も顔も大人っぽくなっているものの、はっきりと面影が残っている。

でも、そんな彼が



「な、なんでここに、、、?」



ここがどこかの街中ならば偶然もあるだろう。
しかし、仮にもここは花嫁控え室だ。
それに、入り口にはプランナーさんがいたはず、、、
と、もっともな疑問を投げ掛けると、その伊吹くんそっくりさんは



「、、、何故か?だって?
俺は君のせいで引っ張ってこられたってのに。
、、、自覚ないの??」



そう言って綺麗な顔をしかめた。

、、、私のせいとはどういうことなのか。

まったく心当たりがない。という顔をすると、
そっくりさんはため息をはいて、



「そもそも、、、
俺は、君の言う、、、伊吹くんじゃない。



俺は、、、神さまだ。」












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