~いじめ~少女の身に起こった「悲劇」
「レイラ。」
「ん?なに?澪。」

今話しかけてきたのは、阿久津澪。私の親友。

「ちょっと聞きたいことあるんだけどいい?」

澪は私の返事も聞かず、手を引っ張っていった。
(なんか今日の澪怖いなぁ…)

「ちょっと!澪!?どこまで行くの?なんかあったの?」

すると澪はようやく止まってくれた。

「うん。あのさ、レイラって如月君と…その…付き合ってるの…?」
「え?」

はぁ。またこの質問かぁ。今日で何人目だろう。

「うん。付き合ってるよ」
「そうなの…。気を付けたほうがいいわよ。」
「ん?なにが?」

私は少し驚いた。(澪まさか誠君のこと好きなのかな?)

「同じクラスに新井美琴っているじゃない。」
「あぁ、あのお金持ちのお嬢様の?」
「そうそう。あの子、入学した時から如月君のこと好きだったみたいなのよ。」

あぁ、やっぱり誠君モテるんだなぁ…少し心配(笑)

「そうなんだ。」
「いや、そうなんだーじゃなくて、あんた狙われるわよ?」
「狙われる?」
「そう。新井美琴に。でも、もしなんかされても、私にすぐに言いに来なさい!そしたら私が何とかする!レイラは私の親友だから。私に頼ってね?レイラは必ず私が守る!」

こんなこと言ってくれるの澪だけだよ…。

「うん。わかった。ありがと!澪大好き!!」

よし、今日は誠君と一緒に帰るんだ!キャー楽しみ!!早くいかなきゃっ

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