【番外編】 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
1度生で食べているところを、ギフトに見られたことがあったがその時は酷く怒られた。


「美味しいよ〜♥兄さ〜ん♥」

「まぁ僕が失敗する事なんて、無いけどね。」


ディーブは何時もの無表情で小さく答えた。


「...悪くない。」

「ありがと。」


そう言ってギフトがディーブの頭に撫でる。
ディーブはカルボナーラを口に含んだままそっぽを向いた。
溢れるだろうが...俺は近くにあったティッシュを2枚ほど取ると、ディーブの口元を拭いた。
全く世話の焼ける13歳だ。


「セルリアはどう?美味しい?」


ギフトが俺に訪ねる。


「今度はカルパッチョでも作って欲しいな。」

「何で難易度高くするのさ〜」


嫌味だよ、バーカ。
こうして何時も通りの夕飯を終えた。
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