【番外編】 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
僕は気絶したセルリアを抱きかかえると、家へ連れて行った。
家へ帰るとすぐディーブにセルリアの事情を報告した。


「本当...バッドタイミングだね。」

「全くだ...。其れに今夜は依頼実行日だ。如何するのかな、セルリアは。」


ベッドの上で眠っているセルリアに向かって、僕とディーブはそう言った。
ディーブが1つ間を置いた。


「依頼なら多分実行出来る...。」

「出来るのかい!?」


表情は変わらないが、ディーブにしてはかなり自信ありげな声だ。


「だけど、セルリア次第。詳しく言うなら意志の強さ、かな...。薬は使うけど。」

「出来るなら、やってあげてくれないか。セルリアはタイムちゃんに、執着しているように見えたからさ。」


ディーブの返答は無かったが、しっかりと首を縦に動かしたのは見えた。
話の流れとは全く関係ないけど、セルリアって美形だよね。カッコイイっていうより美しいが似合うよ。
本当どうでもいい事だね。

シビアな状態だけど、セルリアにはまだ頑張ってもらうよ。
僕は眠っているセルリアを撫でた。
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