【番外編】 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
目に光が射さる、朝日だ...。
時間が訪れた、タイムは眩しい朝日を細めで見て、感嘆の声をあげた。


「綺麗...。」


儚い表情で小さく呟いた。


「...時間だな。」


俺はポケットから、愛用しているナイフを取り出した。
タイムの表情が暗くなる。


「其の刃で、死ぬんですね。」

「...そう暗くなるなよ。すぐ楽にしてやるから。」


タイムの瞳から一粒の涙が頬を伝う、其れでもタイムは俺から目を逸らさなかった。


「やっぱり、少し怖いですね...」

「人はいずれ死ぬ。其れが今か、そうでないかの違いだ。泣くな...。」

「...そうですよね、何時か、...貴方、セルリアさんも来てくれますよね。」


涙を流しタイムはそう言った。


「何時か、な...。」


そう答えるとタイムはゆっくり瞬きをして俺を見つめた。
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