【番外編】 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
打ち合わせ
「弟の...解体された...死体です。」
「“解体された”...。」
セルリアがベティの言葉に反応する。
如何やらセルリアは何か知っているようだ。
「もっと詳しく話せ!」
「...セルリア、無理させちゃ駄目だよ。」
「話すだけだろ、無理なんかさせてねぇーよ。」
そう言う事ではないんだけどな、セルリアはかなり人とズレているから話が噛み合わない。
まず、普通に考えて死体を思い出すところから無理しているんだよ。
「お姉さん、大丈夫...?」
震えているベティの背中をさすった。
ぼくより年上だけど、ベティの背中はとても小さく感じた。
かといって僕が大きいわけではない、感覚的な問題なのかもしれない。
ベティは僕の方を向いて、小さく「ありがとう」と言った。
嗚呼、ベティも必死なんだ...、弟の為に。
ベティは深呼吸をすると少しずつ詳細を語り出した。
「頭と、手と足が...斬られてて、...杭に、...突き刺して...。」
ベティは其処まで言うと、口を両手で押さえた。
顔色は悪く、死人のように蒼くなっていた。
「“解体された”...。」
セルリアがベティの言葉に反応する。
如何やらセルリアは何か知っているようだ。
「もっと詳しく話せ!」
「...セルリア、無理させちゃ駄目だよ。」
「話すだけだろ、無理なんかさせてねぇーよ。」
そう言う事ではないんだけどな、セルリアはかなり人とズレているから話が噛み合わない。
まず、普通に考えて死体を思い出すところから無理しているんだよ。
「お姉さん、大丈夫...?」
震えているベティの背中をさすった。
ぼくより年上だけど、ベティの背中はとても小さく感じた。
かといって僕が大きいわけではない、感覚的な問題なのかもしれない。
ベティは僕の方を向いて、小さく「ありがとう」と言った。
嗚呼、ベティも必死なんだ...、弟の為に。
ベティは深呼吸をすると少しずつ詳細を語り出した。
「頭と、手と足が...斬られてて、...杭に、...突き刺して...。」
ベティは其処まで言うと、口を両手で押さえた。
顔色は悪く、死人のように蒼くなっていた。