【番外編】 Sicario ~哀しみに囚われた殺人鬼達~
そしてゆっくりと自身の死に方を語った。
俺ら殺し屋はターゲットの殺すシチュエーションや、殺し方を指定出来る。


「日にちはまだ決めてないんですけど、朝日が昇る時に、朝焼けが見える綺麗な丘で...殺して下さい。殺し方はお任せします。」


朝日が昇るとともに殺して...か。
何と言うか、女ならではの感覚なのだろうか。

俺には何故そんな面倒臭い事を、しなければなら無いのだという思いでいっぱいだった。


「君、随分ロマンチストだね。僕は嫌いじゃないけど、」

「そんじゃー、帰るか。日にちが決まったら、教えてくれ。」


俺とギフトは椅子から腰をあげた。
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