高二病日記
「う、雨雪君だっけ」
「そ、そうだけど」
何で覚えてんだよ俺なら他の人の名前を気にしないぞ!強いて言うなら元中の名前の時にあ、あいつ呼ばれたなってなる位だぞ
「よろしくね」
「お、おう」
なんか結構いい感じに話しかけてくるのに俺の返事が二、三文字位で申し訳ない
「続きまして新入生歓迎のメッセージです 在校生起立」
司会が一声かけると二、三年生が一気に立ち上がる、はえー練習させられたのだろうな、あるわぁ少しでも目立つようにあえて回りに合わせないようにするやつまあ俺なんだけどな

指揮者が手を閉じると一気に静かになるあの歌い終わった感じ個人的に好きだ歌い切った後の静寂が達成感と爽快感を演出してくれる
「続きまして一年生担任紹介です」
司会がそう言うと体育館の横からぞろぞろ先生が出てくる
「一年A組の担任は高槁先生です」
そうそうクラス替えとは違って「えー」だの「嫌だ~」なんて言う人がいなくて結構新鮮もうずっとこのままでいいのに、先生のことが分かってくると批判が飛び交うその先生の悪口や陰口などで世の中の学生は会話を繋いでいく
「高槁先生っていいひとかなぁ」
「知らねぇ」
愚問だな俺が知ってるわけがない、なぜなら俺が高校生としてこの学校にくるのは今日が初めてだからな
まあいい人であることを祈るぜ
「続きまして校長先生のお話です」
おいおいマジかよなんか長くなりそうだな、多分大体の人なら長くなるんだろうなと想像する
校長の話しは長いとだるいが短いとこの学校の校長大丈夫かと思う
なにこの矛盾要らない
まあそろそろ入学式も終盤だこのあと自己紹介やらなんやらがある
うわぁめんどくせぇ帰りたい・・・
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