高二病日記
「前に出て発表してもらいます」
おいおいマジかよ人見知り舐めんなよ、しかも最初の方だし皆俺の事知ってどうすんの?好きになるの?

「じゃあ次は雨雪君よろしくお願いします」
俺の番がきたまぁいい少しの間だけだしなまぁザックリ教えてやるか
「一年A組雨雪 宙です。得意科目は科学で嫌いな教科は・・・先生によります、これからよろしくお願いします」
終わると拍手がなる、嫌いな教科は先生によるこれはいいこと言ったと思う大体学年上がると教科の先生変わるシステムなんなのあれのおかげで国語嫌いになったわ最初授業が盛り上がる楽しい授業だなぁって思ってたのに学年が上がったら教科書読んだあと淡々と黒板書くのやめて欲しいあれまじつまらないから

それからも自己紹介は続き見覚えのある顔が出てきたあいつティッシュのやつか、まてよなんかティッシュのやつってなんかいかがわしく聞こえるのは気のせいだろうか

「晴日(はるひ) 航(わたり)です 趣味は陸上です!よろしくお願いします」
ほう航と言うのか、わたちゃん、わたちゃん、いかんいかん、わたちゃんの陸上ユニフォーム姿を想像してしまった

それからも少しだけ自己紹介が続いたが場の空気は静まりかえっており誰も話そうとはしない
「少しトイレ休憩を取ります」
先生が休憩をとらせたがトイレにいくやつは一人二人位で誰も席を動こうとはしないまぁ仕方がない入学初日だもんな無理もない、俺は鞄から文庫を取り出し読み始めるまぁカバーはちゃんとかけるよな見えないように急に「その本知ってる」って言われても困るからな、俺はブックカバーでバリアを張っていると
「ふぅん雨雪君読書好きなんだ」
急に横から晴日がはえてくる、なになに怖い、
「ま、まぁ暇潰しになるし」
「へぇ面白い?」
「当たり前だ俺が選んだやつだからな」
「なにその理由」
何でこいつ笑顔なんだよ俺そんな面白いこと言ったか?
「で、他になんかようか?」
「ううん特にないただ話しかけただけ、じゃあまたあとでね~」
と言って手を振って席に戻って行った
「じゃあ次はプリントを配ります」
そしてプリントが配られ明日の予定が言われたあと放課後になった、荷物をまとめて教室をあとにする

外に出ると開放感からなのかいつもより少し空が青く感じる
そういえば晴日って下の名前っぽいななんか呼び捨てしてるみたいとどうでもいいことを考えながら俺は校舎を後にする
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop