【続編】2月14日
「私に彼氏がおったら、連絡取らんの?大学入ってから一度も連絡くれたことないし」
「わざわざ連絡するようなこと起こらなかったから…」
「留学は連絡するようなことやん!海外で働くんも!そんなんも、全部、悠真のお母さんから聞いて、私、寂しかったんよ、幼なじみなのに、なーんも教えてくれんから」
君の言葉が心底嬉しくて、今すぐ抱きしめたいと思った。
「ノエルも、もう七歳になるんよ」
「うん」
「私は、ノエル見るたびに、ノエルのこと考えるたびに悠真のこと思い出してた。悠真は、私のことなんて考えんかった?」
「考えてたさ」
どんなときとは言えないけど。
「いつ?」
「…そんなことより、もう着いたから車から降りろ」
無理やり話を終わらせて、君を車から降ろす。
言えるかよ、背の低い女性を見るたびに君かもしれないって確認してたのなんて。