はるのリベンジ
私は、別室にいる、梅ちゃんと高杉の見張りを、任された。
部屋の外で、待っていると、部屋の中から、高杉の声がした。
『おい・・・。はる。何故、お前は、沖田から聞き出さなかった?こんな姿になって・・・。ややこまでダメにして・・・。お前は、つくづく、苦労を背負い込む・・・。はる、体が元に戻ったら、顔を見せに来い・・・。』
何度も、口付けの音がする。
この二人は、本当に、愛し合っているんだ。
しばらくして、高杉が、出てきた。
高杉「覗きか?悪趣味だな。」
沖田「見張りをしてるだけです。」
高杉「はるは・・・。良いおなごだろう?」
沖田「えぇ。」
高杉「お前は、アイツに救われる。」
沖田「はぁ?何を言ってるんですか?」
高杉「ふっ。そのうちわかる。」
沖田「私は・・・。もう、この気持ちは、捨てます。」
高杉「へぇ・・・。捨てる・・・ねぇ。そんな事、出来るとは、思わないが?」
沖田「捨てるんです・・・。」
高杉「そっか。でも、アイツは、やらねぇからな?」
そう言って高杉は、私の肩を一つポンと叩いて出て行った。