はるのリベンジ
7月19日。長州が、攻めてきたとの知らせを、私は、褥の中で聞いていた。
数日間、屯所は、人が少なく、数人の人しかいなかった。
そして、数日後、無事に帰って来た。
はる「良かった・・・。」
私は、動けるようになり、隊務をこなす。
沖田助勤の隊の雰囲気とはまた違う、真面目な感じの人が多い。
しかし、私は、沖田助勤の小姓という立場が無くなり、拷問を受けたという事で、嫌がらせをされるのが増えていた。
まぁ、ここの隊の人はそんな事しないけど・・・。
でも、本当に、何もかもが順調だ。
途中で、甘味処に走ることも無ければ、売り子のお姉さんに色目を使うこともない。
そして、順調に、見廻りを終わらせた。
私は、父の墓参りをする。
はる「父上・・・。報告しに来ました。父上・・・。あなたを、拷問にかけたのは・・・。土方副長だったんですね・・・。でも、あの人達は芹沢隊長なんだって・・・。ふぐっ。ふぇっ。・・・。ぐずっ。父上・・・。謝って貰いました・・・。それで、父上は、浮かばれましたか?赦すこと出来ますか?」
私は、しばらく父の墓の前で泣いた。
どれだけ、泣いただろう。
はる「父上。私、高杉様について行こうと思います。父上は奇兵隊に入りたかったんですよね?もし、高杉様が許してくれたら、入隊しますね。あと、父上・・・。私、高杉様をお慕えしています。私のような身分でも良いと仰ってくれています。父上・・・。父上の教えを、全うします。」