はるのリベンジ
はる「藤堂助勤の顔、初めて至近距離で見た。き・・・綺麗な顔だったなぁ・・。って違うし!あ・・・。講義・・・。土方副長に報告しなきゃいけないのに・・・。どうしよう。」
頭には、土方副長に怒鳴られる姿が思い浮かぶ。プルプルと首を横に振る。
私は意を決して、藤堂助勤の部屋へ行く。
はる「藤堂助勤、宜しいでしょうか?」
藤堂「いいよ。」
はる「失礼します。」
と、部屋に入る。
あ・・・。以外に綺麗な部屋。
そして、講義を丁寧に教えてもらう。
はる「ありがとうございました。藤堂助勤が講義されたらいいのに・・・。」
藤堂「そういうわけにはいかねぇよ。」
はる「そうですね。失礼しました。そう言えば、伊東様は、藤堂助勤の師匠なんですか?」
藤堂「うん。そうだよ。小さいときに、弟子だったんだ。」
はる「へぇ。」
藤堂「俺は、この新選組を変えたい。それには、近藤局長じゃダメだ。俺は、伊東先生を局長にさせたっ・・・。」
はる「ダメです!」
私は、藤堂助勤の口に手を当てる。
はる「藤堂助勤。こんな所で、そんな事、言ってはダメです。誰が聞いてるかわからないんですよ!」
藤堂助勤は、ゆっくり、私の手を退かせる。
藤堂「でも、梅なら俺の気持ちわかるよね?だって、お前も、師がいて、その人の為にって思ってるんだろう?俺は、それが、尊王攘夷でもあるんだ。でも、ここは、今は、違うだろ?攘夷派の奴らばっかり斬ってる・・・。」
はる「確かに、そうかもしれませんが、近藤局長は、尊王攘夷をされているおつもりです。禁門の変だって、新選組は、尊王攘夷でしょう?」
藤堂「今のここは、俺の理想とかけ離れてる。」
何も言えない。そう、だって、ここにいる人は、自分の志があって、集まってる。
でも、ここまで、志があるのは、助勤だからだろうか?
私は、お礼を言い、部屋を出た。