はるのリベンジ
決意
元治2年。正月。
私は、京で、二度目の正月を迎える。
新選組の隊士が増えたため、数ヶ月前より、屯所移設の声が出た。
2月になり、私は、また、天井裏で、幹部会議を聞いている。
山南『それは、私は、反対です!』
土方『いや。山南さん。金の問題もある。しかもここは、以前、長州の奴らを匿って逃がしてる。』
山南『それでも、私達は、殺生も、拷問だってする。寺社でそんな事は許されるわけ無いでしょう!』
まぁ、ごもっともだ。
土方『でもな。山南さん。俺らがここに、屯所を構えれば、西本願寺は好きには出来ねぇ。』
それも一理だ。
山南『でも、こんなの、間違ってる!おかしいですよ!寺社の僧も嫌がってるし、町の人達からも、寺社で、殺生するような事を、許さないでしょう?私は、いろんな方々から、頼まれてるんです!』
近藤『山南さん。これは、決定だ。他の組長達も皆、賛成だ。反対しているのは、あんただけだ。』
山南『私だけ?』
近藤『あぁ。』
山南『どうして、皆、こんな無茶な計画に賛成出来るんだ!?おかしいよ!!』
皆、黙って、下を向く。
近藤『これは、決定事項だ。』
そして、他の事を、議題にする。
山南総長は、唇を噛み締め、俯いていた。