はるのリベンジ
湯浴みを終えて、部屋に入ると、お坊様も湯浴みの後か少し肌が上気し色気があった。
男の人で色気ある人なんているんだ・・・。
そう思っていると、
「酌をしろ。」
そう言われ、手首を握られ、引っ張られると、横に座らされる。
このお坊様は、俗っぽいお坊様だな・・・。
酒を注いで、私は、佇まいを直した。
はる「あの・・・。お坊様・・・。」
東行「東行だ・・・。」
はる「あ・・・。東行様。失礼しました。今日は、ありがとうございました。父も、」
東行「そんな事は、良いから酌をしろ。」
そして、お酒を注いでいると、肩を抱かれて、首筋に唇を這わされた。
はる「ひっ。ななな何するんですかっ!」
身体が、ビクッと揺れる。
東行「礼を貰おうと思ってな?」
はる「あ・・・。そうですね。失礼しました。えっと、おいくらで・・・。」
東行「お前で良い。」
はる「は?」
何を言ってるの?この人は?
東行「お前で良いと言ってる。」
そう言うと、私を、押し倒してきた。
東行「お前も、そのつもりでここへ来たんだろう?まさか、ここが何をする場所がわからず付いて来たとか言うなよ?」
やっぱりここってそういう場所だったんだ!!
はる「そそそそのまさかですっ。すみません。私っ・・・!!」
唇に、お酒臭い柔らかい物が当てられた。
接吻されてる!?
私は、グイッと思いっきり、東行様を押した。
はる「初めてだったのに!それに、僧は、おなごとこういうことはしてはダメですよね!」
すると、東行様はフッと笑い片手で私の両手首を、私の頭上で縫い止めた。
東行「だったら、何だ?そうか・・・。男を知らぬのか・・・。だったら、俺が、教えてやる。」
そう言うと、東行様は、私を身体で押さえつけ、顎を掴み唇を重ねてきた。
はる「っ・・・!!」
口に何か入ってきた!これ舌?気持ち悪い!
すると、何度も、何度も、唇を味わうように、接吻される。
少し、離れると、東行様が、何かを口に含んでまた、唇を重ねる。
そして、口の中に、水が入ってきた。
思わず、ゴクッと飲んでしまうと、喉から胃まで、カーッと熱くなった。
はる「ゴホッ。ゴホッ。」
むせ込んでいると、
東行「何だ?酒まで初めてか?」
そう言って、楽しそうに笑い、また、口にお酒を含み、口移しで飲ませようとする。
舌を絡まされて、苦しくなり、口の端からお酒が、こぼれ落ちると、東行様は、それを舐め取り舌を這わす。
我慢出来ずにゴクッと飲んでしまうと、また、同じ事をされる。
しばらくすると、ふわふわしてきて腕に力が入らなくなってきた。
そして、耳元で何かを囁かれている。
身体の奥からの甘い疼きと、温かさに包まれる。
暫くすると、甘い疼きと共に痛みがあり、温かい何かに包まれて次第に睡魔が襲い瞼を閉じた。