はるのリベンジ
最近、梅ちゃんにちょっかいを出してる奴らを見かける。
アイツ等は、武田さんとこの組の奴らか・・・。
「あーあ。間者がここにいるわー。粛清しないとなぁ?」
「長州征伐んときのぜってーわざと寝てたんだろ?味方は斬れねぇってか?」
「沖田助勤の次は、土方副長に色目使ったんだろう?色小姓野郎。」
あーさすが、武田さんとこの隊士だ・・・。
私は、隊士に近づこうとすると、梅ちゃんが、
梅之助「弱い犬ほどよく吠えるって本当ですね?剣じゃ俺に、勝てないから、そうやって嫌がらせ?そんな暇あるなら、素振りの一つでもしたらどうですか?俺のことは、何とでも言ったら良いですけど、沖田助勤と、土方副長の事は、悪く言わない方が良いと思います。では、失礼します。」
「何だと。コラァ!」
すると、梅ちゃんは、男達に肩を組まれて、引きずられ、連れて行かれそうになる。
声をかけようとすると、私の隊の子に呼ばれる。
私は、隊の子の質問に対して、指示を出し、梅ちゃんを探す。
沖田「はぁ・・・。はぁ・・・。どこ?・・・はぁ。どこにいる?」
すると、微かに、声がした。
梅之助「やめ・・ふぐっ!」
「大人しくしとけよ。可愛がってやるから。」
声の方に走っていくと、二人の男に、手を拘束され、口を塞がれ、もう一人の男に馬乗りされ、犯されかけている彼女が目に入る。
沖田「止めろっ!」
とっさに、怒鳴っていた。
その声に、全員が、手を止める。
その隙に、梅ちゃんは、手を払いのけ、口に置かれた手を、噛んだ。
「痛たたたた!」
そして、目の前にいる奴を、頭突きした。
ゴンっ。
「痛てっ。」
そして、逃げて行った。
すると、そいつ等も逃げて行く。
ドンっ。
隣にあった木を殴る。
こんな事になるなら、私の側に置いておくんだった。